金魚の病気:予防の極意ー武道の達人は金魚の達人でもあった

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金魚愛好家の皆様こんばんは!
病気に関してあることないこと適当に色々書いてきました。あっ、でも内容は私が言ってんじゃなくて偉い人が言ってる事をまとめたんですからね。ほとんどは。

そんななかで、本日は書物を基に「病気予防の極意」的なものをご報告します。極意と言っても難しいことではなくベテランの方ならいつも心掛けておられる内容で初心者でも実行可能です。また意外や、この「金魚の極意」によって畑違いの「武道」を極め、「武道の神様」「格闘技の神様」とまで呼ばれるようになった伝説の武道家もご紹介したいと思います。

【まずは金魚飼育の極意!】

病気予防以前に「飼育の極意」です。
毎度登場してもらってる川田洋之助著どうぶつ出版「新刊金魚の医・食・住」の「知っておきたい飼育3か条 金魚飼育の極意」ページを基にご紹介したいと思います。
んー。川田先生になんか付け届けした方がええかな、、、
結構怪しげなことも書いてあったりしますが、、、、

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えーそれでは〜

極意1:金魚は少なめにゆったり飼育
極意2:餌は控え目に
極意3:水質悪化に注意

以上。

みんなやっとることやないかい!!!

いや、、、でも私は過密気味だし、金魚飼い始めた時は餌沢山あげてたし、いや、、らんちゅうにも「肉瘤出ろ〜肉瘤でろ〜」とつぶやきながら大量に餌やってましたな、、、
水換えも初心者の時に限って「腰が痛いあそこが痛い」とサボったり、「水換え不要!」などと意味なく叫んだり、、
やっぱりこういう事をきちんとやることが極意なんでっしゃろな。

《金魚は少なめに:何匹?》

水槽飼育ならサイズごとに概ね

60 センチ(  57リットル):当歳10匹、三歳3匹
90 センチ(157リットル):当歳25匹、三歳8匹
120   センチ(205リットル):当歳35-45匹、三歳10-15匹

が「目安」との記述です。もちろんもう少し少ない方が余裕が出ますし、和金の様な長ものは60で3匹を終生飼育するのは厳しいかもしれません。

《餌は控え目に》

デカくしたい、肉瘤を出したいのはやまやまですが、上級者以外がそれをやってしまうと健康を害する事が多いす。素質のないらんちゅうに高タンパクの餌をなんぼあげても肉瘤が出ないもんは出ないです。特別デカくなくと、また肉瘤があまりないらんちゅうも十分魅力があり楽しませてくれますから、初心者は餌控え目で行くべきですよね。

《水質悪化に注意》

「水質悪化を判断する信号」としては

・エアレーションの泡がなかなか消えない
・水の透明感がなくなる
・白く濁る
・金魚がさかんに鼻上げする
・金魚が水面近くに集まりぼーっとしている動きが悪い

等が挙げられています。これらが「水換えの合図」と言えると思いますが、あくまで私の意見としては、上記の状態に関わらず「週に一度、全水量の三分の一程度の水換えを継続」が簡単で安心だと思います。
これを継続していきながら、更に上記の問題が観られたら換える量等を調整すれば良いと思います。

【病気予防の極意はなんやねん?!】

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「わしゃ飼育の3か条なんかやっとるわい、病気予防の極意はなんやねん!?」という感じですが、教科書によりますと「病気を防ぐ予防5か条」が出ています。あれ?「極意」の表記がないぞ、、、、
まあいっか。もうヤケクソでいくぞー!

《予防5か条その1:水質管理維持》

飼育の極意と一緒ですね。とても大事と思います。

《予防5か条その2:病気の持ち込みを防ぐ》

私も時々買ってきた金魚をどかっと水槽に入れることはありますが、病気の持ち込みを防ぐことや、新入り金魚自身の為にも、新しい金魚は一定期間隔離飼育した方が安心だと思います。病気持ち込みは勿論、購入金魚の生存率が飛躍的に高まります(当社比。適当ー)。

《予防5か条その3:予防薬浴の実施》

病気になる前に定期的に薬浴を実施しようというものです。
川田氏は「飽和食塩水による短時間浴」、や屋外飼育の青水には「ニトロフラン剤、抗菌剤、青色系色素剤の混合薬(「水500mlにメチレンブルー3ml、ニトロフラゾン2g、アクアフラビン0.3gを溶解」その溶液を「水100リットルに対し3ml添加」)」での予防薬浴を提唱されています。
これは極意っぽいですが、初心者には若干ハードルが高い様に感じます。

私の意見としては初心者が「予防薬浴」を考えるなら、時々「0.5パーセント食塩浴」をやる、又は時々「フィレッシュリーフ等の薬効が低い薬で薬浴」をする、もしくは「なにもしない」のが良いのではないでしょうか。

《予防5か条その4:餌は少なく》

はい。それが良いと思います。屋外飼育、水槽飼育共に餌はなるべく午前中か午後三時位までに与え切る方がいいとのこと。ネットで調べますと概ね、日没や消灯の2時間前までには与えて、それ以降はあげないことが望ましい様です。

《予防5か条その5:金魚をよく観察》

やはりこれでしょうね。上記4か条をなんぼ頑張っても病気になる時はなりますもんね。
金魚は病気の初期症状としてなんらかの異常が観られることが多いので、じっくり観察していれば病気を早期発見し、早期治療を施せると思います。

私は異常を見過ごしてダメにしたことが多いです。
なんでちゃんと見ないんだろ?
別にブリーダーになろうとかじゃなく金魚を見て楽しもうと思って飼育しているのになぜちゃんと見ない?忙しくても少しは見る時間がありますし、泊まりの出張も多いですが、その時は何かあると息子や娘が報告してくれます。その報告すら放置したこともありまして、なんとも情けない限りです。
通勤するサラリーマンや忙しい主婦の方でもなんとか金魚を観る時間を造るよう工夫することが大事です。

【「観察」を極めることが金魚を極める。武道さえも極める】

極めるとまでは行かないでしょうが、観察ってめちゃくちゃ大事ですよね。しっかり見てやればかなりの不具合は回避できます。私も良い金魚がいないかとか飼育器具がどうかとかでショップを回ったりしがちですが、それより少しでも水槽の前に行く時間を造ることを心掛けます。
常人には無理ですが「金魚をみること」「観察」の極致もあります。

《金魚を観察して武道の達人になった伝説の人物》

故人ですが合気道の達人で「武道の神様」と称された「塩田剛三」という方がいます。非常に小柄な人ですが、その評価、強さは日本のみならず海外(アメリカ)でも高い評価を受けています。

この伝説的達人が修行時代に武道を極めようとして独自に編み出した方法は「金魚の研究・観察」でした。
金魚の動きを観察し、その挙動を目で追い続ける。これを毎日8年間継続!
その動画を紹介します。2分10秒あたりから金魚がで出来ますが、お時間あれば最初から見て下さい。

金魚の時に会場に笑いが起こることが納得いきません。なんで金魚8年観察してたら笑うねん?まあええわ。
金魚と関係なくなってきますが続きもあります。たけしとさんま若いですね、、、

ここまでやると単に動体視力の強化とかではないでしょうね。それを超えた世界。多分、塩田先生は金魚の体の一部を見て次の瞬間どんな動きをするかとか瞬時に判断できる様になったと思います。それが格闘技における人間相手に動きを見極めることに繋がった様です。

同様に金魚の身体の表面や泳ぐ様子を見て瞬時に「いつもと違う。調子が悪そう」等々が判断できたと思います。「金魚の思い」まで感じられたんじゃないでしょうか。
塩田剛三は金魚を観察して武道の達人になり、そして金魚の達人になったのである!!!(当社妄想。適当ー)

水槽を叩いてリアクションを見るのはあまり良く無いですが、強くても人間的には大変和やかだった塩田先生ですから、調子の悪い金魚をすぐに発見し名前の通り食塩浴等して健康に育てたんじゃないかと勝手に想像しとります。「8年」っつうのもなんとなく金魚の寿命っぽくないですか?調子悪い金魚がでたら早期対応しながら金魚と一緒に鍛錬し8年。やがて老成して金魚の動きも鈍くなってきたり、そろそろ死んじゃう金魚も出てくる。塩田先生も極めてきたので8年でこの鍛錬が終了したんやないでしょうか?!
当ブログでは洋の東西を問わず歴史的な金魚達人の名言をいくつか紹介してきましたが、塩田剛三もここに加えたいと存じます。

ここまで究極的でなくても普通の飼育者ができる範囲で普段から金魚をよく観察したいところです。
やはり「金魚の観察」は飼育や病気予防の極意ですね!

それでは皆様ご機嫌よー!

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