穴あき病:この病気も早期発見したい

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金魚愛好家の皆様こんばんは!

本日は私の金魚も何回か罹ってしまった「穴あき病」について報告させて戴きます。
この病気は早期発見すればなんとかなる事も多いのですが、あっと言う間に進行して気付いたら取り返しがつかなくなってしまう難しい病気でもあります。穴があいて可哀想なのはもちろん、急激に金魚の肉瘤や身体がしぼんでしまったりすることもあり、大変痛ましい病気です。
信頼できるしっかりした情報をお取りになって対応されることをお勧めしますが、私も体験談や割と便利な薬の計量方法を報告させて戴きます。

【穴あき病の症状・原因】

《症状》

穴あきの場合、初期は鱗一枚くらいに充血が観られます。赤斑病の血管に沿った充血とは違う感じです。
進行していくと体表に穴が開いた様になってきます。複数箇所で発生する場合もあります。

そして進行していくとやがて衰弱し死に至ります。

らんちゅうの肉瘤や身体がしぼんでいくケースもある

私も何回か穴あき病になったことがあり初期だったせいか問題なく回復していたのですが、気づかず放置してしまった子もおります。その子はみるみる肉瘤と身体がしぼんでしましました。
と言いますか、しぼんだ様子を発見し、隔離観察すると穴が観られ、穴あき病だったと気付いた次第です。
image穴あき病と肉瘤や身体がしぼむことは関連性がある様でそれはまた別途報告したいと思います。

《原因》

病原菌である非定型のエロモナスサルモニシダに感染することにより発生するとされています。
非定型エロモナスサルモニシダは低水温を好む細菌であり「穴あき病は春と秋によく見られる」との記述が多いです。

この病気は1970年代初頭に海外から持ち込まれたとされ、その後に治療法が確立されるまでは大変な猛威を振るったようです。

いつもの様に参考になるサイトとしてニチドウさんのHPの穴あき病の記事を紹介します。

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【穴あき病の治療方法】

ごく初期なら水換え後0.5パーセント食塩浴で治る場合もある「かも」しれませんが、やはり隔離しての薬浴治療が無難な様です。

隔離して、症状が軽いなら「グリーンFゴールド顆粒」で薬浴。重くなるに従い「観パラD」→「エルバージュエース」でやっていくかたが多いです。エルバージュエースは薬効が高いですが魚毒性も強く、ショップの方も「初心者には使いにくい」とおっしゃっています。できればグリーンFゴールド、行っても観パラで治したいところです。
また、穴あき病の場合「浸透圧異常」になる場合も報告されており(上述の「しぼむ」と関係ありそうです)、「薬+0.5パーセント食塩浴」が有効です。

《私の場合のやり方》

参考程度に私のやり方ですが、隔離水槽を用意(10リットル程度のバケツでかまいません)して、そこに飼育水ごと金魚を移し、別途用意した新水で徐々に綺麗な水に換えてやります。温度が急激に変化しない様に水を換えていき、更にもともと水温が低ければヒーターで25度程度まで徐々に上げてやる方がいいと思います。

使う薬は一通り説明書きに目を通して下さい。
ご紹介した薬はどれもの小水量では添加量が少なく計量が面倒なのですが、微小計量できる計りがなければ、私の場合は

グリーンFゴールドを使う場合

粉状の薬で「水60リットルに対して薬2g投与」です。
私は「水10リットルに対しカフェショップのスプーンすり切り3〜4杯」でやってます。計算上少ないですが寧ろ入れすぎ注意で3杯とちょとがいいと思います。
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使うスプーンはカフェチェーンの小さいスプーンです。大きいのとかありますので注意です。画像の下のものを使います。
imageコップ等でよくよく溶かして金魚の様子を観ながら徐々に隔離水槽に投入して下さい。どかっと入れるのは絶対やめて下さい。

0.5パーセント食塩浴を併用するなら、「水10リットルに対し塩50グラム」を良く溶かして徐々に投入して下さい。

私は三日くらいで一度半分くらい水換えしてやって、換えた水量分の薬や塩を入れてやってますが、これは色々なやり方(3日で全量換水。5〜7日で全量換水等)がありますのでよくわかりません。尾ぐされの記事もご参照下さい。

私の様な初心者ならこの薬で完治できる範囲にとどめられるよう早期発見に努めたいところです。

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観パラDを使う場合

液体の薬品で「水12リットルに対して薬を1ml投与」です。
私は100円ショップの注射器で測って入れています。10リットルバケツなら注射器のメモリ0.8mlくらいです。
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注射器の針(細いストロー状で尖っていませんので安全です)を差し込んで計量します。
これも良く溶かし徐々に添加して下さい。この薬も3日くらいで一度半量換水・換えた分の薬を添加する方法でやってますが、もっと情報を取ったり試行錯誤が必要だと思います(参考に松かさ病の記事もご覧下さい。)

エルバージュエースを使う場合

粉状で薬効の高い「きつい」薬で「水60リットルにエルバージュエースを0.5g投入」です。0.5グラムを計量できるスプーンが付属しています。

私は先ほどのカフェショップのスプーンを使い「水10リットルに対してスプーンすり切り一杯」でやります。
image
先ほどの松かさ病に記事にも書いていますが、私はこの薬の出番までいってしまうと金魚を救ってやれた経験がありません。

メーカー推奨は「規定量で24時間薬浴」です。もっと長期間薬浴される方が多いし私もかなり粘りましたが、経験が少なくよくわかりません。
エルバージュエースの使い方はベテランやショップの方によくお聞きになることをお勧めします。

【とにかく早期発見・早期治療】

早期ならなんとかなる病気ではありますが、やはり難病であり重症化すると治療は難しいとされます。

私の写真のしぼんだ子は、当時小学一年生だった娘が発見し「金魚さんが土管に入って出てこれないのでお兄ちゃんに出してもらった」と言ってました。当時土管とか無駄なアクセサリー入れてましたので。
dsc_1499-%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc息子が一生懸命出してくれた様です。
「ほーありがとね」ですましてましたが、数日後もずっと土管に入って良く見えないままだったので、すくって見てみると記事の最初の方の画像の様に肉瘤はしわしわにしぼみ、身体もちちんだ状態でした。そして体には複数の穴あき。

皆さんご存知の通り元気な金魚は人を見ると寄ってきて餌をねだります。夜寝る時は別かもしれませんが、日中に土管の中や隅っこでじっとしているのは調子の悪いサインですよね。
娘はそれを発見し、息子が出したのにまた土管に隠れている。この時点で気づいて何らかの対応をすれば良かったのに、、、
最後はエルバージュエースで相当粘ばりましたが助けてやれませんでした。

私の金魚飼育の最大の理解者であり最大の協力者である息子と娘の忠告や頑張りをだらしなくも見過ごした私は誠に情けない飼育者です。

どんな病気でも早期発見に努めたいです。

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