金魚愛好家の皆様こんばんは。
本日は水泡眼(スイホウガン)に関する報告です。
水泡眼は袋が破れても再生することが多数報告され、私も経験しています。一方、「元に戻らない」との情報もあります。
そんななか、ある機関の研究では、少なくとも「袋の中身」は比較的短期間で再生するとの情報を見つけました!
しかもなんと水泡眼は医学の分野に貢献できる可能性が高い様です!
記事を発見したキッカケは東工大 大隈良典教授の2016年ノーベル生理学・医学賞受賞です!素晴らしい!大変喜ばしいことです!
いや別に大隈先生(気安く呼ぶな)が水泡眼の研究結果を公表していた訳ではなく、不肖私も大隈教授のご研究に関してネット等で調べてみた訳ですよ。
殆ど分かりませんでした!
メゲずに引き続き、そんな感じで(どんな感じだ)再生医学関連をぶらっとネットサーフィンしてみました。
殆ど分かりませんでした!
しかし!
なんと水泡眼(スイホウガン)に関して再生医学に貢献するかもしれないという記事を発見し驚愕しました!
そして、そこでは袋の中身が比較的短期間に再生することも報告されていたのです!
本日はその辺も含め、水泡眼の袋が破れた場合について適当に書いていきたいと思います。
目次
【袋の正体と中身】
水泡眼の左右の袋はほっぺたが膨らんだのではなく眼の角膜が膨らんだものです。
宍戸錠の様に「ほっぺにシリコン」ではありません。
そして袋の中はリンパ液で満たされています。液体なんですね。
【袋は破れても再生可能!多分】
《「破れたら元に戻らない」情報の真偽》
ネットではたまに「水泡眼の袋は破れたら元に戻りません。」なる記述が見られます。知恵袋なんかにも。
んー。そんなことないんだけどな、、、、
先ず、「何を以って元通りと言うか」ですよね。「元通り左右均一になるか」は、これはちょっと何とも言えんでしょう。
《「破れたら袋は無くなったまま」は違う》
左右均一な復元は別にして、袋が破れたら、「水泡が失われたままで元に戻らない」と言うのは違います。
そりゃ世の中絶対はありませんから、元に戻らない場合もあるでしょうが、元通りになった実績なんざ巷にオーバーフローしてまっせ(「あふれています」の意味です。念のため。)。
私はたかだか二回くらいですが、破っちゃてます。掃除中によそ見して。
幸運にもいずれもほぼ元に戻りました。「傷が付く」程度ではなく、完全に「風船破れちゃった」「袋びろびろ」状態からです。始めはひょうたん型に膨らんで行くんですが、段々球に近くなりほぼ元通りになりました。
残念ながら破れて再生した写真がないのです。今度破れたら写真撮って、再生する様子を報告したいと思います。
こういう時に限って元に戻らなかったり。
私なんざキャリアも短くてアレですが、少なくとも「中のリンパ液」は約一ヶ月で元の量まで再生することが研究機関で明らかにされています(後半書きます)。
だから頑張って前向きに行きましょうよー!
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【水泡眼の袋の液体が人の細胞を増殖させる?!】
この様に水泡眼の袋は「再生可能」ですが、その袋の中身に関して「再生医学」分野で将来性のある研究成果が出ています。
「すいちゃんよ、、お前の袋は再生する。しかも、もっと凄いのか?!」
《「再生医学」?「細胞の培養・増殖」?》
[再生医学(医療)・細胞培養]
小難しくて嫌なんですが、身体のパーツがなくなってしまった場合に、身体の持っている「修復力」でパーツを回復させてやる考え方です。
例えば近年は皮膚に重度の火傷を負った場合に、自分の皮膚の細胞を別に育ててやって(細胞を「培養」して増殖させる)、それを利用する技術の実用化等が進んでいます。
人の細胞は栄養源の入った液体(固体もある?菌の培養は固体あるね。どうでもええわ)である「培地」の中で培養されます。
色々培養のやり方載ってますが難しいので、わしゃ妖怪人間ベムの方がイメージしやすいですわ。全然違うけど。
ベムとベロに頭のコブみたいなの、アレは眼の角膜が肥大したものですね。リンパ液が入ってるはずです。ベラの赤毛は丹頂かな。
だから全然違うって、、、
[細胞の培養には「血清」が必要。主に牛を使うが安全性に問題あり]
そして、培養に使う培地には「血清」の添加が必要なのであります!!
血清からホルモンや酵素やその他必要成分が供給されないと細胞は増えないんです。
血清は牛から取るのが集めやすくコストも掛からないので牛の血清を使うのが一般的です。
しかし!牛の血清には狂牛病の原因となるプリオンなど病原体を含む恐れがあって安全性が心配されております。これは、確かに怖いですね、、、
安全性の高い「魚の体液」を使う方法が研究されていますが、魚の場合、体重の数%しか体液が取れないので、大量の魚が必要で大変なのです。
《水泡眼が細胞培養の問題を解決する!かも。》
[牛の血清に変えて水泡眼のリンパ液を利用する]
安全性の高い魚の体液ですが、量が少なく大量の魚を犠牲にする必要があります。高コストですし、かわいそうですね、、
しかし!
この問題に対し、なんと水泡眼の袋の液体を使う研究がなされています!
愛知県水産試験場の内水面漁業研究所弥富指導所が名古屋大理学研究科付属臨海実験所と共同で研究しているそうです。さすが金魚の産地弥富!
水泡眼の袋から注射器でぷしゅーっと液体を抜き取って培養に使うと色々な問題が解決されるそうです(リンク先の中盤に載っています)!
[水泡眼の袋の液体の良いところ]
- たくさん取れる:体重の30%も取れるそうです!そんなに入ってたんか!
- 犠牲がない:注射器で液体を抜いても一ヶ月で元にもどるため、同じ個体からなんども採取可能。犠牲なし!
- 増殖効果大:なんと、、牛に比べて人の細胞を増殖させる効果が高いそうです。
牛に比べて安全性が高いことは他の魚類と同様です!!
「すいちゃんよ、、、お前、優秀すぎるやんけ!!!」
私はこの液体を「すいちゃん液」と名付けたよ、、、
課題は「くっつきにくい」ことらしく、その対応も継続して研究されているとのこと。
以上、2016年10月3日の中日新聞のネット配信より。
また、私の書いた内容は事実誤認等あるかもしれませんのでご注意下さい。
趣味で金魚やってる者からすると、「水泡内のリンパ液は再生する」と正式な研究機関が明言してくれたのは心強いですね。
しかも水泡眼が医学分野に貢献できるとしたら素晴らしいことです。注射されるのは少しかわいいそうですが、それでも元に戻りますし、少量の体液を採取される為に大量に他の魚が犠牲になるより良いです。
当然水泡眼が健康に長生きする方がコストも下がりますので、この研究が金魚の健康・病気研究への追い風になってくれれば嬉しいですね。
【中身の再生は実証された!あとは外の傷を治療だ!】
《再生するので適切な処置をしましょう》
話は戻って水泡眼の袋が破れた場合ですが、中の液体が元に戻ることは上記研究で実証されました。(ちゅうか他の研究で前から実証されてた?私が知らんかっただけかな?)
中身が元通り再生するなら、袋の外が適切に修復(傷が治ってふさがる)されれば問題ない!!
上記研究の注射器の穴なんて屁みたいなものですから、「傷」自体はすぐ回復してふさがるでしょう。だから綺麗に再生するんです。やはり外傷への対応がポイントです。
諦めずに適切な処置をしてあげましょうよ!!
想像ですが、破れて元どおりにならなかったのは、破れた袋がしわくちゃ・ぐちゃぐちゃになったりでリンパ液が満たされる余裕が無くなっったんじゃないでしょうか?(適当ー)
破れ(傷)が癒着してしぼんだままぐちゃぐちゃになったり。
《隔離して食塩浴等》
「ぐちゃぐちゃ」等はアホな想像としても、やはり破れた時は、破裂箇所に負担が掛からない様に、隔離して傷の回復を促す・化膿を防ぐ(感染症予防)行為ができれば綺麗な風船に再生しやすいはずです。横から見やすいので水槽で隔離できれば便利ですが、もちろんバケツでも大丈夫です。
隔離して0.5パーセント程度の食塩浴で体調を整えてやるか、化膿防止に弱い薬での薬浴等が良いんです。
薬は「化膿防止」ならフレッシュリーフ、化膿・感染症が診られたり疑われる場合は「グリーンFゴールド顆粒」がオススメです(リンクは尾ぐされ病の記事ですが薬の使い方は同じです。フレッシュリーフは一袋(2g)を60センチ水槽に入れる方法が書かれていますが、袋の破れの場合は隔離して、隔離水槽の水量に対して投入して下さい。)
たまに化膿した場合に「メチレンブルー」を添加する記事を見ますが、2軒のアクアショップに確認しましたところ、2軒とも本件の様なケースはグリーンFゴールド顆粒の方が良いとの回答でした。
《もち傷つけないのがベスト》
また、先程はふざけて「今度破れたらー」などと言いましたが、本来は破れない様に鋭利な流木やアクセサリーは置かず、掃除の時によそ見をして傷つけない等の注意を払うべきであります。
本当は破ってしまった時は相当に凹みました。
二回もやる私は最低で、以後細心の注意を払っています。
【あくまで培養下での細胞増殖ですよね、、、?】
《すいちゃん液は塗っても効かない》
培地にすいちゃん液を入れれば細胞の増殖効果が高いってことですよね、、、
直接すいちゃん液を塗布したって関係ないですよね、、、
そりゃ関係ないさ。培養しなきゃ。
へのつっぱり程度でもないよね?ないない。
頭皮に塗布したら毛母細胞が増えて毛がはえたりして、、
へへ。ないない。あるわけない。
記事の内容に対しては、くれぐれも自己判断でお願い致します。
それでは皆様ごきげんよー。