金魚愛好家の皆様こんばんは!
本日の話題は赤斑病(せきはんびょう)です。
文字通り金魚の身体に赤い斑点が出てくる症状です。この病気も初期なら完治の報告は多数ありますが、進行すると死に至る病気であり、また進行が早い病気でもあります。
他の記事同様に書籍やネット情報に私のしょぼい経験をからめて報告したいと思います。
【赤斑病の症状】
初期症状として、身体の数カ所が赤く血がにじんだ様になります。これは皮下毛細血管の充血や出血に伴うものです。
手持ちで良い画像がないので、例のごとく、ニチドウさんのHPの「細菌性皮膚炎(運動性エロモナス症)」のページ(いわゆる赤斑病のことです)をリンクさせて戴きます。参照をお願いします。
進行すると充血状の斑点は著しくなって行き、それは局所的な場合や広範囲、複数箇所に渡る場合があり、また腫れを伴うケースもあるようですが、何れにしても回復できなければやがて死を迎えます。
また、感染箇所が肛門などである場合もあり難しい病気です。
私の子は肛門に来てしまった様です。
【赤斑病の原因】
エロモナスハイドロフィラという細菌の感染によるものとされます。この菌は何種類があるようでそのなかでも「運動性」エロモナスハイドロフィラが原因とされています。
この運動性の菌は繊毛(毛の様なものでしょうか)があり水中を泳ぎまわっており、池や水槽内にはごく普通に存在します(常在菌)。
毛がふさふさで飼育水槽を泳ぎまわっていると思えば実に憎たらしいやつです。
常在菌ですが、通常は高い感染性・病原性はなく金魚が健康なら感染・発症の危険性は低いようです。
水質悪化や急激な水温変化、外傷などに気をつけることができれば感染を防止できます。
【薬浴等の治療方法】
進行が早い病気ですからできたら隔離して、有効な魚病薬で薬浴することをお勧めします。
薬として有効な成分はサルファ剤やオキソリン酸であり、市販のものとしては、「グリーンFゴールド顆粒」「グリーンFゴールドリキッド」「観パラD」「エルバージュエース」が挙げられます。
まずは「グリーンFゴールド顆粒」か「リキッド」での薬浴から始めるのをお勧めします。
動物用医薬品 観賞魚用魚病薬 ニチドウ グリーンF ゴールド 顆粒 4g(2g×2) 熱帯魚 金魚 尾腐れ病 細菌性感染症 日本動物薬品 関東当日便 価格:860円 |
重症なら様子を観て観パラ→エルバージュエースです。
薬浴の方法は購入した薬の但し書きをよく読んで実施したり、ショップ店員さんに詳しく聞いて戴くとして、参考程度に私のやり方もご紹介します。病名が違う記事ですが、同じやり方・添加量でいけます。
・グリーンFゴールド顆粒の場合
・グリーンFゴールドリキッド、観パラ、エルバージュエースの場合
私の場合、ピンポンパールや丹頂が感染した時は初期だったせいかグリーンFゴールド顆粒で完治しました。私は経験も浅いのでショップの人などに治療法を聞いたりしてなんとか乗り切ったという感じです。
初心者の方は症状が観られた場合はできれば一度ショップ等に相談されることをお勧めします。
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【肛門に感染する場合もある】
過去、私の東南アジア産のらんちゅうがうんちが出なくて浮きがちになっている状態が続きました。動きもあまりなく浮きながらなんとなく漂っていました。
見ると肛門が赤く腫れています。「便秘なか?痔かな?」とか呑気に放置しつつも気にしてたのですが、、
数日後じーっと見ていていたら、突然活発に動き出し、またピタッと止まりました。「こら、ついに出るぞ!」と運良く手元にあったiPhoneを構えたらドバーッとうんちが噴き出したのです。白っぽい糞と赤い糞が出ましたし、血も出てたと思います。
らんちゅうは出したあとまた動かずに漂っていました。
下に沈んだ糞もありましたが、上に浮いた糞もあり、兎に角、物凄い量が出ました。
「やったー!出たー!」と喜んでいたのですが、本当に私はアホで恐らくですが肛門がエロモナスに感染していたのでしょう。肛門の赤斑病ですかね。
数日後この子は飼育水槽で動かなくなっていました。
金魚には「便秘」や「浮き」「転覆」の症状もあると思いますが、この様に肛門がエロモナスに侵されて腫れたり正常に機能しなくて、出るものが出ずにおかしな症状を示す場合もあると思います。
色んな可能性を疑ってみるべきだったと痛感し、この子には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
これからもみんな元気に飼育できるようにもっと真剣にやらねばと思っています。